Angel Dust -第2部あとがき-

 お疲れさまでした。エンジェルダスト第二部はいかがだったでしょうか? 実はさっそく初期プロットからずれています。本当は第二部でピッツバーグ解放作戦を扱う予定でした。ところが第五章を書き超えた時点で、明日更新しないとならないという事態に。私がのんびり書いていたのが悪いんですが(実際この六章は一晩のうちに書き終えたわけですし)、第二部は第一部に合わせた三章構成で、ということで構成しなおし、五章のラストを編集し、六章も四章、五章と同じ、「フレイ、新たなデウスエクスマキナに乗る編」としてお送りし、五章のラストに持ってくる予定だった、会議シーンを最後にもってきています。おかげで本当はもっと別のシーンで登場予定だった、アーサー王伝説ベースのデウスエクスマキナ・ラファエルが搭乗することになりました。さて、あとがきは別ページにするという方針が決まったので、あとがきを長く書いても大丈夫になりました。逆に見なくてもよくなってしまったので、見てくれた人のためにもそれなりに読んでよかったなと思えるような話をできたらと思います。できないかもしれませんが。まぁ、べたですが各章についてのコメントを。

 

―第四章―
題するなら「フレイは他のデウスエクスマキナにも乗れるんだよ」編です。せっかくデウスエクスマキナと会話できるんだから他のデウスエクスマキナとも会話させたい、というのが最初のアイデアです。そうなったとき最も自然なのは、メイヴのスカーレットかな、と思い。このような展開に。同時に、日本神話ベースのデウスエクスマキナ・マラカイトも登場しています。あのマラカイトのエンジェル、中島美琴ですが、彼女の「宮内庁」という設定は、AWsの他作品からの設定だったりします。中島という姓にも意味があります。もう一度世に出す機会があれば、と思いますが、これともう一本連載予定の作品があるため、私の筆がちゃんと動くか、という問題で、難しいかもしれません。私さえがんばればいいんですけどね。いつか、宮内庁という名前や、中島という姓が出て来たら注目していただければと思います。ちなみに、大本の作品以外にも結構いろんな作品に出張ってます。AWsをつなぐ設定の一つ、とでも考えていただければ。

 

―第五章―
フレイが使った武器は他のエンジェルでも使えるようになる。という設定を説明回です。実は、レッドブランチチャンピオン周りの話と比べて、フィオナ騎士団周りの話にはあまり詳しくなくて、もし間違いがあれば申し訳ないなぁと思います。この手の作品は、設定で驚かせていかないとならない。と思っていて、設定をバンバン明かしすぎると不利になるよなと思って色々と隠したまま引っ張っています。例えば第四章で出てきた「ルシフェルと呼ばれる所以」なんかもそうですね。そしてそれがここで明らかに。しかも、上級ルシフェルという設定まで晒してしまいました。ここまで大盤振る舞いでいいのかと迷いつつ、設定をいきなり出したら出したでご都合主義観があるし、こういうのは最初のうちに出しておこう、という都合もありました。

 

―第六章―
というわけで、これ天丼じゃないよね? って思いながら書いたのが六章です。天丼にならないようにできるだけ展開が被らないように書いてます。最後の、堕天するかと思ったらする前に倒した。というようなところとかがそうですね。
アーサー王伝説については色々と異説がある中、その辺をかなり柔軟に吸収しました。アーサー王伝説はかなりたくさんの武具が出てくるので、フレイの特性を生かして如何にたくさん使うかを考えました。元々の予定では当然こんなにたくさんの武器は出てこない予定だったので、連載の都合に感謝といえば感謝かもしれません。たくさんある武器をどう組み合わせるか考えるのはとても楽しかったです。

というところで、今回はここまで。また、第三部か、それ以外の作品のあとがきでお会いいたしましょう。

 

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