リリパット・ブロブディンナグ戦争 第1章

 

 右手のトリガーを引く。
 座席が大きく振動し、モニターの向こうで砲弾が奥に飛んでいき、標的に着弾したのが分かる。
 弾着した標的が倒れ、その後起き上がらないことを確認し、叫ぶ。
「ジャイアントを一体撃破!」
 右モニター下に表示されている残弾を確認し、中央モニターを再びスナイパーモードに切り替える。
「来いよ、ジャイアント。一人残らず殺してやる」
 直後、モニター一杯にジャイアント特有の赤い三つ目が広がる。
「なっ!」
 座席が激しく振動し、青空が見えるようになり、風を強く感じるようになった。
 彼が乗っていた人型兵器、その上半身が切断されたのだ。
 目の前に広がる翼を持つ白い巨人、ジャイアントは、それにより、彼女の人型兵器が無力化されたと認識し、次のターゲットへ移動していく。
「くそ、ジャイアントめ! くそ! くそ!!」
 直後、彼の乗る人型兵器が足場として使っていた空中戦艦のエンジンが破壊され、落下を始める。
「こんなところで負けられるか! ジャイアントども!」
 人型兵器を前進させ、飛び降りる。背中の補助用ジェットパックはかろうじて使えるようで、このまま緩やかに地面に降下できる、そう思った矢先。
「なっ!?」
 ちょうど地面から飛び上がってきたジャイアントと衝突し、人型兵器は大きくバランスを崩した、
 きりもみ落下。もはや生存は不可能に近い。
「ならせめて!」
 モニターを操作し、脚部ミサイルランチャーの火器管制画面を開く。
 肩のレドームも頭部のレーザーも死んでいるが、ミサイルランチャーに添えつけられた簡易シーカーは生きている。
 モニターと簡易シーカーをリンクさせ、操縦桿先端のアナログスティックで狙いをつける。
「取った」
 照準ロック完了。目標は今のジャイアントの心臓部。
 トリガーを引く。
 左右の足から三発ずつ、都合六発のミサイルが尾を引いて放たれ、ジャイアントの心臓部を穿った。
「へっ、ざまぁみやがれ!」
 そのまま男と人型兵器は落下し、男は2度と還らぬ身となった。


 1961年。
 人類は一つの快挙を成し遂げた。
 人類を襲撃してきた月に住む異星人と和解を成し遂げたのだ。
 人類誕生以前に地球に住んでおり、とある理由から月に退避し、コールドスリープしていた彼らを、当初は旧人類と呼び、今の人類を新人類と呼び分けていたが、新旧という言葉には優劣を内在するという指摘から、廃止。
 旧人類は30mもの巨体であったことから、ジャイアント。
 新人類は150~200cm程度の小ささであったことから、ミニマム。
 とそれぞれ改められた。
 それから80年の間、平和な時間が続いた。
 これはジャイアントとミニマムの和解と同時期、異世界から現れた難民達「魔女」の存在も大きかった。ジャイアントでもなければミニマムでもない、さらに特殊な難民達の存在が良くも悪くも二つの勢力の緩衝材となっていた。
 だが、逆に言えば80年が限界だった。
 それまでの間、少なくない人々がジャイアントとミニマムはうまくやってきていたと思っていたが、どちらも当然一枚岩ではなく、その内部ではお互いを否定するような勢力が力を蓄え続けていた。
 そしてついに、その戦争は勃発した。
 まず動き出したのは中国を始めとする東アジア諸国に多く存在したミニマム側の過激派で、ジャイアントとの友好路線を貫くミニマムの国家、インド民主共和国に対し攻撃を始めた。
 これに呼応したのがロシアや東欧に多く存在したジャイアント側の過激派で、速やかにミニマム過激派国家に報復が行われた。
 このように、ミニマムとジャイアントと友好を最初期から解き続けてきた急先鋒であるインド民主共和国を中心に、ミニマム、ジャイアント、そして融合勢力による三つ巴の戦争がユーラシア大陸を揺るがしていた。
 小人と巨人の戦争。人々はこの戦争を『ガリバー旅行記』に登場する小人の国と巨人の国の名前から、「リリパット・ブロブディンナグ戦争」と呼んだ。
 それから一年後、2042年の今。
 戦争はまだ続いている。


「今回の作戦目標を通達する」
 リリパット連合を自称するようになったミニマム達の空中母艦の一つ「浮雲」のブリーフィングルームで次の作戦計画が話し合われていた。
「前回の作戦の結果、インド民主共和国は南東の防空網に弱点を抱えていることが判明した。これを利用し、東と南から陽動を担当する空中母艦が侵入。その隙を突き、やや遅れて本艦が北東のレーダー網の穴を進む。目的地はここ、インド民主共和国首都、スヴァスラジュ直轄地」
 テーブル型のモニターに航空写真が表示される。
 インド民主共和国はかつてのスヴァスラジュ藩王国を中心に統治されており、その中心地をスヴァスラジュ直轄地として首都としている。
 つまりここは政治の中枢であり、敵の本陣である。
「本来なら本国の対空防御で話にならないところだが、我々の侵入に合わせ、一部の部隊がクーデターを起こす。首謀者はアリシャ・アニク=レイ。チャクラムのエンブレムをつけたラーマに乗ってる。間違えて撃つなよ」
「アニク? インド軍の元帥の息子ですか?」
 インド人の名前のルールは民族により幾つかに分かれるが、副名には父の名前が入ることが多い。そして、現在のインド軍の元帥の名はアニク・イシャン=ラジュメルワセナ。関係性を疑うのは不自然ではなかった。
 ちなみにラーマというのはインド民主共和国の主力兵器の名前だ。
「あぁ、もちろん上も気になったらしく諜報部からの情報が添えられている。アニク元帥が元々王族クシャトリヤなのに対し、アリシャの家は元々農牧民シュードラだったらしい。もちろん両者の間に婚姻関係はなし。つまり無関係って事だな。ただ、彼の父の方のアニクは特別ラジュメルワセナ王家に恨みを抱いていたらしく、アリシャが今のラジュメルワセナ王家に恨みを持ってるのもその影響らしい」
「へぇ、同じアニクでも片や頂点、片や底辺ってなるとなぁ。恨みを持つのも仕方ねぇや」
 ラジュメルワセナ王家は今のインド民主共和国の前身となったスヴァスラジュ藩王国の王家だ。
 現在のインドは賢き王ラーヒズヤとその息子である優しき王イシャンにより民主化と平等化が進み、ラジュメルワセナ王家も平民と同等の権利しか持っていないが、現実にはラジュメルワセナ王家とその関係者は依然高い地位を保っており、不平不満を持つ民衆もいないわけではない。
 今回のクーデターの首謀者たるアリシャやその父アニクもおそらくはその一派なのだろう。
「話を戻そう。クーデター軍が致命的な対空砲火を破壊してくれる。そしてインド民主共和国上空に到達したところを、マキナギア部隊が降下、最終目標はインド軍元帥アニク・イシャン=ラジュメルワセナ並びに、大統領スカンダ・シャイヴァ=ラァジの両名の殺害である」
 一同が一斉に頷く。
 この二名は先に話に出たラジュメルワセナ王家とその関係者であり、強い融合勢力派であった。
 ここでこの両名を殺害できれば、インド民主共和国全体をリリパット側に転向させ、一気に戦況を塗り替えられる可能性がある。


 そして今、第三世代アメリカ製マキナギア「ストライカー」に乗り込む彼女もそんな作戦に参加するメンバーのうち一人だった。
 マキナギア。ジャイアントの持つ「神性」と呼ばれる特殊な性質を解析して作られた4m~8mの人型兵器である。
「こちらクラウド2、全システムオールグリーン、いつでも行けます」
「キエラ・チャベス中尉ですね、お疲れ様です。艦上部へリフトアップします」
 キエラの視界に写る壁が下へ下へ下がっていく。
 実際にはキエラの乗るマキナギアがエレベーターに乗って上昇しているのだが、フルオロカーボンと呼ばれる液体呼吸が可能な液体で満たされ、機体に加わるあらゆる衝撃が緩和される最新マキナギアの機内にあっては、エレベーターの昇降する揺れすら感じないため、油断すると移動しているのがどちらなのか分からなくなる。
 これはキエラの身に付けているゴーグルが網膜投影で直接機体の視界をキエラに与えていることにも起因している。
 今キエラは、自身の乗るマキナギアを自在に自分の体のように操る事ができる。しかしその実、それによるあらゆる感覚は一切フィードバックしない。
 一切感覚がしない
 その感覚は極めて奇妙で、数時間連続で使用すると正気を失うのではないか、という懸念さえされている。
 フルオロカーボンによる液体呼吸にしてもそうで、動物実験の成功は1990年代にも関わらず、非人道的との批判を受け、そこから全く研究が発展してこなかったものを、今無理矢理使っている。
 リリパットに属するマキナギアのパイロットは実験用モルモットにされているとの意見すらある。
 それでもなお例えばこのキエラ中尉がそれに不満を覚えないのは、その危険への恐怖を上回るジャイアントへの恨みのみだ。
 こうでもしなければジャイアントの持つ「神性」やそもそものサイズ差に勝てないと理解しているから、彼らはモルモット扱いだろうと気にしない。モルモットになろうとも勝つのだ、と。
 図らずしもリリパットのマキナギアパイロット達はジャイアントの恨みを持つ者達で構成されたリリパットの中でも、極めて強くジャイアントへの持つ者達で構成されるようになっていた。

 

 やがて、スヴァスラジュ直轄地が見えてくる。
「市街地ではクーデター軍の蜂起が始まっているようですが、数機の要撃機が向かっています、迎撃頼みます」
「了解っ!」
 空中空母は艦上部の側面にマキナギアを並べて固定し、これが攻撃を行うことで武装の代わりとしている。逆にいうとマキナギアが発進した後は空中空母は無防備になるのを避けられないため、迎撃に上がった機体は撃墜しておく必要がある。
「要撃機を捕捉! 包囲0-1-0。浮雲、取り舵方向に急速回頭! 右舷のマキナギア部隊は攻撃用意を」
 空中空母が左へ向きを変える。右側に並んでいたキエラの視界に3機の人型兵器が移る。
「捕捉。ガルダウィングを装備したラーマだ」
 ラーマはインド民主共和国が保有する第二世代マキナギアだ。2009年と制式化はかなり古いがその高い性能ゆえ未だに現役を保っている。
「だが、操縦の自由度はこちらが上だ!」
 キエラが自身の右腕を自分の腰に近づけると、キエラの機体も腕を右の腰に近づける。右の腰についたサブアームが51口径105mmライフル砲を右手に触れさせる。
 キエラの自身の右手が擬似接触感覚を感じ、右手を握る。キエラ自身の右手に擬似物質が作用し、キエラは確かにライフルを握ったのを感じる。
 そして構える。
 視界にライフルとスコープカメラが映る。
 視界のスコープカメラと接続し、右手の視界をスコープカメラからのものに切り替える。
 左目を閉じて、飛んでくるラーマに照準を合わせて引き金を引く。
 左目を開ける。放たれた射撃はラーマに命中……する前に浮遊する盾に阻まれた。
「ちっ、パドマか。隊長、パドマ装備のラーマがいます、集中砲火で叩きましょう」
「こちらクラウド1。ちょうどこちらの攻撃も阻まれたところだ、だが、いつの間にか二機しかいない。パドマ仕様はどこへ行った」
「なんですって?」
 ライフルを下げて両眼を通常視界に戻す。
 キエラに見えている視界には画像認識により敵と認識したものが四角いコンテナーで囲われるようになっているが、確かにそれが二つしかない。
「くそ、どこだ……?」
 キエラが顔を前後左右に動かして敵を探る。
 敵のラーマ二体から赤いビームが放たれて味方のマキナギアが二体吹き飛ぶ。
「どういうこと……後方視界にもいない……まさか!」
 目線で操作し、視界にこれまでに認識した敵のマニューバをオーバーレイするモードに切り替える。
「やはり。隊長、敵はこちらの死角、真下です! あたいが降下します。データリンクしますから、小隊全員でミサイル攻撃を!」
「分かった。幸運を。オペレーター、クラウド2の脚部ロックを解除」
「了解しました。キエラ中尉、幸運を」
 キエラの視界に脚部のロックが外れたことを示す警告が表示される。
「いくぞ、ストライカー!」
 一歩後ろに下がってから、一気に駆け、際で踏み切る。
 こちらの意図に気付いたラーマに一機がこちらに赤いビームが飛ぶがこちらの方が早い。
 ――そしてこのまま宙返り……。
 出来なかった。丸まろうとすると途中で止まってしまう。
「え」
 ダイレクトリンクの弊害と言えるだろう。自分に出来る事が人型兵器にも出来ると誤解してしまう。人型兵器の関節配置では丸まっての宙返りなど出来ないのだ。
 頭から落下をはじまる。
「まずい」
 慌ててパラシュートを開く。
「見つけた」
 しかし、今、確かに一瞬見えた。
 他のラーマを頭部についた12.7mm重機関銃で牽制しつつカメラを後部視界に切り替える。
 見えた。コンテナーが表示されたのを確認して、凝視するように意識すると、レーダー照射が始まる。
 直後、艦上部のマキナギアから一斉にミサイルが放たれた。
 艦底部に隠れていたラーマは慌てて浮遊する盾、パドマで防御したが数に負け、撃墜された。
「クラウド2、そのまま降下し、作戦目標遂行を目指せ。左舷側のマキナギア部隊も今から下ろして支援させる。それから、クーデター軍の首謀者、アリシャとの連絡コードだ。こちらの暗号名はブラフマー」
「了解、ありがとうございます」
 次回左に幾つかのコールサインが縦に並ぶ。自分の指揮下に入ったことを表す表示だ。
「クラウド2から各機、これより市街地上空に入る。致命的な対空設備は破壊済みらしいが、残存対空設備やマキナギアによる妨害はあるはずだ。警戒してかかれ」
 部下になったメンバーへ通達すると、全員から一斉に了解の返事。まぁ浮雲にいるマキナギア部隊はクラウド隊のみだ。既に気心の知れた仲間である。
「と、忘れてた。例のアリシャとかいう奴らのクーデター軍の可能性もあるから、攻撃してきた個体だけを狙え。専用の識別モードがある、今のうちに切り替えておけ」
 といいつつ、キエラ自身も目線でヘッドセットを操作し、視界情報を切り替える。
 地上のマキナギアや兵器に四角いコンテナとばつ印がつく。
 地上から赤い熱線が飛ぶ。
「各機、バーニアをうまく使って散れ」
 地上のいくつかのコンテナからばつ印が消える。こちらに攻撃をしてきたから敵、と判断されたのだ。
「反撃開始、確実に潰せ」
 キエラ達がライフル砲で射撃する。
 惜しみなく投入された予算の正しい見返りと思うべきだろう。完璧にコンピュータ制御された射撃は確実に攻撃してきた敵を粉砕した。
 かつてはビーム兵器や高い神性力制御を利用した近接武器など兵装面に優れてるとして名を馳せたインド製マキナギアも、既に過去の話となりつつある。
「こちらアリシャ、降下しつつある部隊、味方と考えていいんだな?」
「こちらブラフマー。もちろんだ。あたい達の目的は同じ。着地次第、中央官庁に攻め上がる」
「それを聞き安心した。我々も同行させてもらう。IFFのデータリンクを」
「あぁ。オペレーター、現地クーデター軍と合流し、データリンクを受けられる状態になった、IFFに反映してくれ」
「現在対応中。あと5秒」
 5秒後、視界が変化し、一部のラーマを囲うコンテナが青色のAlly友軍に変化し、それ以外のラーマを囲うコンテナからもバツ印が消えた。
 が、それらはキエラ達が対応するよりも早くAlly表記のラーマにより破壊された。
「着地エリアの安全を確保。進撃開始」
 地面に着地する。
 市街地戦は本来不意の遭遇戦こそが恐ろしいものだ。
 しかし、むしろ、ほとんど市街地では戦闘は起きなかった。
 クーデター軍のラーマが上空を飛行し、索敵、上空空中空母からのミサイル支援と、むしろ市街地を傷つけず確実に侵攻していくことが出来た。


 そして中央官庁エリア。
「我々はリリパット連合である。ミニマムでありながらジャイアントに肩入れする愚かな指導者、スカンダ・シャイヴァ=ラァジとアニク・イシャン=ラジュメルワセナを差し出せば、これ以上の破壊行為はしない。この国の政府機能をこれ以上破壊されたくなければ、直ちに投降し、両名を差し出せ」
 キエラが外部スピーカーモードで要求する。
「五分待つ! 五分後、対応が見られないのであれば、こちらも相応の対応をさせてもらう」


 それから三分後、アリシャが口を開いた。
「ブラフマー、どうも様子がおかしい。官公庁内のホットラインを監視しているが動きが見られない。軍部も情報が全く出回ってない状態だ。少なくとも大統領が官邸に入ったままなのはうちの部下の確認で確かなのに、全く動きがないのはおかしい」
「降機して確認したいが、この状況じゃな……」
 液体呼吸状態から空気呼吸に戻ろうとすると、体内のフルオロカーボンを全て吐き出したあと、数時間軽度の低酸素状態になる。とてもではないが白兵装備で突入出来るコンディションではない。
「分かった、ウチの部下を行かせる」
 一分後、アリシャの部下から連絡が入る。
「こ、こちら、チャクラ3、だ、大統領が死んでる。大統領だけじゃない、元帥閣下も、そもそもスタッフがみんな死んでる。ひっ、ぎゃっ」
 奇妙な悲鳴を最後に通信が途絶えた。
「何かいる!」
「くそ、撃て! 撃て!」
 アリシャの号令にラーマ達がビームを乱射する。
「くそ、どうなってる。父上に恥をかかせた恨み、せめて息子をこの手で殺して晴らしてやりたかったのに!」
「な、なんでこんなことに、これからどうするべき……?」
 憤るアリシャと混乱するキエラを他所に、直後、空中母艦が爆発する。
「なに!?」
 さらにその直後、機械が警告を鳴らす。
 どこからともなく降り注ぐミサイルの雨。
「まずい、回避!!」
 間に合わない。


 それからしばらくして、キエラは横倒しになったマキナギア「ストライカー」の割れた胴体から地面に飛び出して倒れていた。
「ゴホッゴホ」
 口からフルオロカーボンが飛び出す。
 うっすらと光が目に差し込み、目を薄く開ける。低酸素状態で意識がはっきりしない。
「なんで、こんなことに……」
 なぜ自分達より先に大統領と元帥は死んでいたのか。
 空中母艦を破壊し、自分達を攻撃したのは何者か。
「なんで……、あたいはただ、あいつらの仇を……」
 薄く涙が浮かぶ。
 低酸素状態でそれ以上考えられない。
 誰かがキエラのそばに立つ。
「こちら久遠くおん、まだ命のある奴がいる、音速輸送機をこっちにも回して、奴らに気取られる前に回収しに来て。時間はない。ここにこれ以上長く止まれば汚染される……」
 そばに立つ誰かが何かを話している。それがどういう意味で何を言っているのか、それを理解する前にキエラの意識は闇へと消えた。

 

 To be continue...

 


 

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